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|創作のヒント

漫画の「考え方」を学ぶ重要性──『荒木飛呂彦の漫画術』が教えてくれること

漫画を描いている際、こんな悩みを抱えていませんか?

  • コマ割りや構図のテクニックは学んでいるのに、作品が単調になってしまう
  • プロの漫画家はどんな思考プロセスで作品を作っているのか知りたい
  • 応用が効く「根本的な考え方」を身につけたい

実は、プロの漫画家と趣味で描いている人の最大の違いは、「1ページ目」に対する意識の差かもしれません。

『ジョジョの奇妙な冒険』の作者・荒木飛呂彦先生は、漫画の第1ページには「主人公がどういう人物か」「どんな世界なのか」「この漫画の面白さは何か」をすべて詰め込む必要があると語っています。

でも、どうやってそれを実現すればいいのでしょうか?いろいろな観点から調べてみても、自分にあう答えを見つけるのは難しいと思います。

この記事では、その1つの解決策として「考え方」を学ぶことの重要性を紹介していきたいと思います。

テクニックより「考え方」──魚ではなく、魚の釣り方を知る

漫画の技法書やチュートリアルを読むと、「このシーンではこういうコマ割りが効果的」「このアングルで描くと迫力が出る」といった直接的なテクニックを学べるかと思います。

これらは確かに有益です。でも、それは言わば「魚をもらっている」状態。その場では助かりますが、別のシーンに直面したとき、また新しい答えを探さなければならないこともあります。

「魚を与えれば一日生きられる。魚の釣り方を教えれば一生食べていける」

── 中国の格言

漫画創作でも同じです。個別のテクニック(魚)ではなく、プロの思考プロセス(魚の釣り方)を学べば、どんなシーンでも自分で答えを導き出せるようになるはずです。

そのために必要なのが、荒木飛呂彦先生のような第一線のプロが、「なぜそう考えるのか」「どういう基準で判断しているのか」を明かしてくれる本です。

荒木飛呂彦の「考え方」を体系的に学べる一冊

『荒木飛呂彦の漫画術』は、35年以上にわたって第一線で活躍し続ける荒木先生が、自身の創作哲学を惜しみなく公開した一冊です。

荒木飛呂彦の漫画術

この本で学べること

1「王道」の構造と、その上での個性の出し方

ヒット作には共通する「王道」の要素があります。しかし、その上でどう個性を出すのか──荒木先生の考え方が具体的に語られています。

2キャラクターを「生きている存在」にする方法

単なる設定の羅列ではなく、読者が「この人は実在する」と感じるキャラクター造形の秘訣が明かされます。

3ストーリーを「飽きさせない」ための設計思想

第1ページから最終ページまで、読者を惹きつけ続けるための構成の考え方が体系的に解説されています。

4「絵」で語るための演出技法

セリフに頼らず、絵とコマ割りだけで感情や状況を伝える──漫画ならではの表現力を高める思考法が学べます。

重要なのは、この本が単なるテクニック集ではないということです。

この本では、「なぜそう考えるのか」「その判断基準は何か」を丁寧に説明してくれているため、ジョジョとは全く違うジャンルの漫画を描いている人でも、自分の作品に応用できる「考え方」を身につけられると感じさせてくれます。

「考え方」を自分のものにするカギ──具体化と抽象化

では、荒木先生の考え方をどうやって自分の創作に活かせばいいのでしょうか?

ここで重要になるのが、「具体化」と「抽象化」という思考プロセスです。

プロの考え方を自分の作品に活かす3ステップ

1

具体的な作品を分析する

ジョジョの第1話で、荒木先生がどんな情報を1ページ目に詰め込んでいるかを観察する

2

抽象化する

「1ページ目には、主人公の性格・世界観・作品の方向性を示す要素を入れる」という原則に落とし込む

3

自分の作品に具体化する

その原則を、あなたが描いているファンタジー漫画日常系漫画の第1ページに応用する

この「具体 → 抽象 → 具体」という思考の往復こそが、プロの考え方を自分のものにするカギです。

荒木先生の考え方を抽象化して理解し、それを自分の作品に具体化できれば、どんなジャンルでも応用できる「創作の軸」を手に入れられると思います。

さらに思考力を高めたいなら──『具体と抽象』

「具体化と抽象化の思考法」をもっと深く理解し、創作だけでなくあらゆる場面で使えるようになりたい──そう思った方には、もう一冊おすすめの本があります。

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

細谷功氏の『具体と抽象』は、「抽象化思考」という知性の根幹をテーマにした本です。

なぜこの本が創作者におすすめなのか

  • 他の作品から学ぶ力が高まる:名作を見て「なんとなくすごい」で終わらず、「何がすごいのか」を言語化できるようになります
  • 応用力が身につく:一つのテクニックを学んだら、それを様々なシーンに応用できるようになります
  • 独自の創作理論を構築できる:他人の理論を鵜呑みにするのではなく、自分なりの創作哲学を言語化する力がつきます

荒木先生の本で「プロの考え方」を学び、細谷氏の本で「考え方を学ぶ方法」そのものを身につける──この2冊の組み合わせは、創作者としての成長を加速させる強い武器になると思います。

まとめ:魚の釣り方を学び、一生使える創作力を手に入れよう

『荒木飛呂彦の漫画術』は、35年以上第一線で活躍し続けるプロの「考え方」を惜しみなく公開した貴重な一冊です。この本から学べるのは、ジョジョの描き方ではなく、どんな作品にも応用できる創作の原則です。

そして、その考え方を自分のものにするには、「具体 → 抽象 → 具体」という思考の往復が不可欠です。『具体と抽象』は、その思考法そのものを鍛えてくれます。

あなたが今日手に入れられるもの

  • プロの思考プロセスを理解し、自分の作品に活かせる「考え方」
  • 他の作品から学び、自分の作品に落とし込む力
  • 「なんとなく」ではなく、「なぜそうするのか」を言語する力

魚をもらうのではなく、魚の釣り方を学びましょう。そうすれば、あなたはどんな創作の海でも、自分の力で泳いでいけるようになります。

この本から「考え方」を学び始めてみましょう!

荒木飛呂彦の漫画術

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

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新しい視点と出会えることを願っています。

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