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|創作のヒント

成長は立ち止まるときにおこる?自分を飛躍させる俯瞰の時間

今回は、創作術というよりも、成長そのものについての気づきになることをお伝えしたいと思います。この記事を読んでくださっている創作者の方々にとって、日々の創作活動における成長のヒントになれば幸いです。

今回は3つの書籍をベースに記事をかいています。各書籍からは「立ち止まるときにこそ、成長が起こる」という視点を学べるかと思います。

良ければ最後までご一読ください。

動き続けることが成長なのか?

多くの人は、常に動き続けることで成長すると考えています。確かに、上達するためには練習や勉強といった行動が欠かせません。しかし、常に行動し続けるだけでは、本当の意味での成長は難しいのかもしれません。

立ち止まって内面を見つめ、自分の進む方向を確認する時間。この「俯瞰の時間」こそが、私たちを飛躍させる重要な要素なのではないでしょうか。

わずかな軌道修正が、大きな差を生む

『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』では、習慣の変化による影響を、飛行機の航路に例えてこう説明しています。

習慣の変化による影響は、飛行機がほんの少し角度を変えたときの影響によく似ている。

ロサンゼルスからニューヨーク市へ向かう飛行機に乗っているとしよう。もしパイロットが機首の向きを三・五度だけ南にずらしてロサンゼルス国際空港を離陸したら、ニューヨークではなくワシントンD.C.に着くだろう。

そのような小さな変化は離陸時にはほとんど目立たない。機首がほんの数メートル動くだけだ。ところが、アメリカを横断するうちに差が大きくなり、着陸時には何百キロも離れてしまう。

——『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』より

この例え話は、長年の習慣における影響について述べたものですが、私たちが一度立ち止まり、自身の方向性を確認することについても同じことがいえると思います。

つまり、一度立ち止まって自身の進路を確認し、正しい方向を目指すことが重要ということです。「この練習方法は本当に正しいのだろうか?」「もっと効率的なやり方があるのではないか?」「経験豊富な人からアドバイスをもらった方が良いのではないか?」——こういった問いを自分に投げかけ、軌道修正をする意識を持つことが、長期的な成長につながるのではないかと思います。

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 (フェニックスシリーズ)

ボトルネックを見つけるために、立ち止まる

「ボトルネック」という言葉をご存知でしょうか。仕事や生産活動において、処理能力が最も低く、全体のスピードや効率を低下させている箇所のことを指す言葉です。

『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』では、任天堂の元社長である岩田聡さんが、ボトルネックと人の作業傾向について、こう語っています。

そのボトルネックになっているところを直さない限りは、そうじゃないところをいくら直しても意味がないんですね。

ところが、人は、とにかく手を動かしていた方が安心するので、ボトルネックの部分を見つける前に、目の前のことに汗をかいてしまいがちです。

そうではなくて、一番問題になっていることはなにかとか、自分しかできないことは何かということが、ちゃんとわかってから行動していくべきです。

——『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』より

本来であれば、対処したときにしっかり効果が出る場所を特定して、そこの改善に取り掛かるべきです。しかし、人はそれを見つけるよりも、目の前のタスクに手をつけてしまいがちだという指摘です。

実際に仕事や創作活動をしていると、この傾向を実感することがあるかと思います。「とにかく手を動かしていないと不安」という気持ちは、多くの方が共感できるところです。

こういった観点からも、立ち止まって作業の方向性や対応すべき対象を検討することの重要性が見えてきます。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

立ち止まるときに「新生」が起こる

『インド式「グルノート」の秘密』では、立ち止まることの本質的な価値について、より深く語られています。

すべての人たちは、まず立ち止まることを学ばなければいけません。立ち止まるときだけに「新生」が起こるからです。

——『インド式「グルノート」の秘密』より

本書では、立ち止まることの重要性について、ある高名な師と狩人に関する古い禅の話を紹介しています。

狩人は、高名な師が何もしないで静かに座っているのを見て驚き、「何もしないでいるのは貴重な時間の浪費だ」と意見を述べました。

師は、狩人に「弓を取り出して矢を一本放ちなさい」と静かに言いました。狩人はその言葉に従いました。

「弓でもう一本矢を放ちなさい」師は言いました。狩人はまたその言葉に従いました。

その後も師は狩人に対して何度も同じことを言いつづけ、狩人は従いました。ついに狩人が言いました。

「師よ、この調子で矢を放ちつづけていたら弓が壊れてしまいます」

すると師は言いました。

「同じことが私たちみんなにも起こる」

——『インド式「グルノート」の秘密』より

この禅のお話しは、休むことなく動き続けることの危うさを説いています。ずっと動き続けていると、弓が壊れるのと同じように、私たち自身も壊れてしまう可能性があるのです。

さらに本書では、自分の理想をノートに書いて明確にすることの大切さについても述べられています。

自分の理想を書いて明確にすることで、どんどん意識が理想の状態に向きはじめる。毎日同じような行動、同じような思考で生きていては、人生を変えていくことは難しいからだ。

——『インド式「グルノート」の秘密』より

当たり前ですが、ずっと同じ状態で何かを変えることは難しいということ。理想の状態を明確にするために、立ち止まって自分自身と向き合うことが、真の変化を生み出すうえで必要ということです。

インド式「グルノート」の秘密

立ち止まることを、成長のサイクルに組み込む

ビジネスの世界では、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)という、計画・実行・評価・改善のフレームワークが広く知られています。良品計画(無印良品ブランド)などの企業が、このサイクルをうまく取り入れて成長を続けています。

創作活動においても、同じことが言えるのではないでしょうか。

作品を作り続ける(Do)だけでなく、立ち止まって振り返り(Check)、次の方向性を考える(Plan)時間を持つことで、より大きな成長につながる。

この記事を通じて、立ち止まることの重要性について、少しでも気づきを得ていただけたなら幸いです。がむしゃらに頑張り続けることも大切ですが、時には立ち止まり、俯瞰する時間を持ってみてはいかがでしょうか。その時間が、あなたの創作活動を飛躍させるきっかけになるかもしれません。

余談:小説「ボトルネック(著:米澤穂信)」のご紹介

今回の記事の本題とは関係ありませんが、「ボトルネック」というワードが出てきたので、それに関連する小説をご紹介したいと思います。

米澤穂信さんの『ボトルネック』という作品です。

この作品のあらすじは、崖から転落した高校生・嵯峨野リョウが、自分が「生まれてこなかった」パラレルワールドに迷い込むという青春SFミステリーです。

作中では、一体何がボトルネックとなっているのでしょうか。ミステリーとしての面白さはもちろん、自分の人生についても考えさせられる作品です。

興味のある方は、ぜひご一読ください。

ボトルネック(新潮文庫)

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